EDとは、英語の「Erectile Dysfunction」の頭文字を取った名称です。
日本語では「勃起不全」や「勃起障害」と訳されています。
病名ではなく、勃起状態十分でない症状を指します。
人によって不満の感じ方はそれぞれですが、以下のようなお悩みを訴えられる方が多くなっています。

• 持続力の低下
• 十分に固くならない
• 勃起に時間がかかる
• 性行為が不完全なまま終わる／中折れ／萎える
• 性欲がないわけではないが、興奮しても勃起しない
• 満足のいく性交ができない
• 途中で抜けてしまう

• 生活習慣病
  高血圧・糖尿病・高脂血症・心臓病は、EDの一番の原因とされています。
• 加齢
  年齢とともにEDの割合は増えます。生活習慣病を患う人が多いことも関係しています。
• 心因性
  ストレスやうつなど。若い人に特にこの傾向が多いようです。
• 薬剤
  持病などで特定の薬剤をお飲みの方にもEDが見られます。

EDは命に関わる病気ではありません。
痛みを伴う症状でもありません。

しかし、性生活における不満は、男性としての自信喪失を引き起こし、セルフイメージの低下により家庭や社会の中での存在意義も揺らいでしまう、といった、人生そのものを挫折させかねない悪いスパイラルを招くことがあります。

医療とは「悪いところを治す」ことだけが目的ではありません。病気や気になる症状を改善することで、一人ひとりが豊かな人生を送ることが、本当の意味で目指すべきところなのです。
ED治療においても、「これまで通りの自分らしい生活を取り戻したい」という自然な感覚を大切にしましょう。

一般的には、薬剤の投与によって、性的刺激を受けた際に、陰茎海綿体の動脈を拡げ、血液がしっかり流れ込むようにします。

ED治療に使われる薬は、もともと血圧や血管に作用する薬として開発されたものです。血管に動脈硬化が起こっていて拡張しにくくなっている方の治療薬としても、効果があるものです。
既往症の関係でED治療薬を飲むことができない方へは、注射や手術といった処置を行っていきます。

EDは生活習慣病と深く関わるとされています。
日常生活において、不規則な食事、運動不足、飲酒、喫煙などが続かないように心がけることが大切です。
ストレスを上手に発散していきいきとした毎日を送ることが何よりの予防でしょう。